自治連合会って何をしてるの? 運動会とお祭りをやってるだけの組織なんて不要では? そんな疑問にお答えするページです。
自治連合会の位置づけ
自治連合会は日吉台学区の中に8つある自治会(一丁目南/北、二丁目南/北、三丁目東/西、四丁目東/西)の会員によって構成される組織で、会長などの自治連合会の役員は各自治会員の中から候補者を選出し毎年開催される総会で選ばれています。
一方で、大津市から見ると自治連合会は学区の住民を代表する組織としての位置づけがあり、学区からの様々な要望の提出、行政からの住民へのコンタクトの窓口など、地域と行政の窓口の役割を果たしています。
歴史的にみると、日吉台の各地区に自治会が出来たのは1981~1983年ですが、日吉台学区自治連合会の誕生は1985年で、日吉台の人口や面積が増えるにつれて、学区全体に関わる様々な課題を解決するための組織として生まれました。
学区を代表する組織として
行政や関係機関と交渉、或いは協働して学区内の課題を解決するするというのは自治連合会の重要な役割ですが、特に中長期の課題については特別委員会を設置して取り組む場合があります。具体例としては現在の至明子ども園に繋がる幼児教育施設の設置要望、湖西道路四車線化に伴う騒音対策、空き家の増加に対応して住環境を守る空き家対策、団地造成時に設置されていた下水処理設備の後始末を担ったコミュニティ基金管理、自治連合会業務の改善・負担軽減を狙った自治連改革など、いずれも特別委員会を設置して専従メンバーにより問題解決を図ってきました。(一部は現在も継続しています)
また、大津市には小学校を核とした36の学区があり、各学区の自治連合会の代表によって構成されるのが大津市自治連合会という組織で、日吉台学区もこの組織の一因となっています。大津市自治連合会は各学区自治連合会間の連絡を密にして自治会相互の連携並びに振興を図ることによって、安心・安全快適で住みよいま大津市づくりの推進を目指しており、毎月定例会の開催による各学区間の連絡調整、市政運営上の諸施策への協力、自治功労者の表彰や他都市との情報交換など、市域全体を視野においた住民自治の振興に努めています。
学区内での各種事業
各会員世帯当たり2,000円/年ご負担いただいている会費と大津市等の補助金を合わせ、自治連合会の年間予算は単年度で約250万円です。この使途を見ることによって、自治連合会の果たす役割について知ることができます。

上のグラフは2025年度の自治連合会予算の支出の内訳で、250万円をどの様に使うかの割合を示しています。もちろん予算は毎年若干の変動はありますが、支出割合はここ数年ほぼ同じ傾向が続いています。
支出額の50%は各種団体に助成費としてお渡ししています。各種団体には大津市消防団日吉台分団や自主防災会、自主防犯推進会などの安心安全を支える団体の他、地域の暮らしを豊かにしてくれる様々なボランティア活動団体があり、これらの団体の活動は自治連合会からの助成費が大きな原資となっています。従って、この助成費のしくみ無しでは多くの団体の活動継続が困難になります。
支出の約3分の1を占める事業費は自治連合会が主催・主管する事業に使われる費用で、学区民運動会や日吉台まつりの費用はここに含まれます。このようなイベント費用の他には学区内設置の防犯カメラの維持管理や琵琶湖市民清掃の取りまとめ、このホームページの維持管理など、地域環境を維持する費用もここに含まれています。これらの事業はいずれも各地区の自治会単独では実施が困難なものばかりで、1985年に自治連合会が設立された背景にもなっています。
運動会やお祭りはイベントとして実施されるため、皆さんの認知度も高くなりますが、支出全体を見ると、これらのイベントはむしろ自治連合会活動の一部分に過ぎないことがご理解いただけると思います。
自治連合会は地域を支えるインフラストラクチャのひとつ
このように、①行政と地域をつなぐ窓口、②地域の様々な活動の支援、③自治会をまたがる学区全体に関わる事業実施―が自治連合会の役割になっています。運動会やお祭りだけを捉えれば「私は参加しないし不要」という方もおられるかも知れませんが、実際の機能・活動はもっと幅広く、地域の様々な活動を支えるインフラストラクチャのひとつであることをご理解いただけましたでしょうか。そして、これらの自治連合会の様々な業務は他の多くの地域団体と同様にボランティアの方々に支えられてることもぜひご理解をいただきたいと思います。
今後とも、自治連合会の活動にご理解をいただくと共に、お一人お一人の可能な範囲でご協力をお願いいたします。