防災:全国地震動予測地図 2020年版 が公表されました

新聞やテレビでも報道されていますが、地震調査研究推進本部より全国地震動予測地図2020年版が公表されました。

日吉台学区の向こう30年に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率の分布図は以下のリンクのとおりで、団地内は3〜6%ないしは6〜26%の確率とされています。
この数値(確率)は日吉台に影響を及ぼす地震の発生確率と、それぞれの地震発生時に予想される震度が6弱以上である確率を掛け合わせたものですので、例えばこの地図上で確率3〜6%だとしても「向こう30年を見た時に94〜97%は大丈夫」という話ではありません。 「日吉台は向こう30年以内に震度6弱以上の激しい地震に見舞われる可能性があるので備えが必要だ」と考えて備えをしておく必要があります。

日吉台付近の地震動予測地図

上記リンク内の各種情報の意味については、こちらの解説書をご覧ください。 尚、以下はこの解説書からの「向こう30年に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率」に関する抜粋です。

震度6弱以上になる確率 -いろいろな地震による揺れの総合化-
ある地点で今後 30 年以内に震度 6 弱以上になる確率は、いろいろな地震について「地震が 発生する確率」×「その場所で震度 6 弱以上になる確率」を総合的に考慮して求める。
例として、地点 S において 2 つの地震 A, B を考える。それぞれの確率が 今後 30 年以内の地震の発生確率 … A: 40%, B: 30% 地震により地点 S が震度 6 弱以上になる確率 … A: 60%, B: 40% のとき、「30 年以内に地震により地点 S で震度 6 弱以上になる確率」は、次のようになる。 地震 A の場合: 0.4 × 0.6 = 0.24 (24%) 地震 B の場合: 0.3 × 0.4 = 0.12 (12%) このとき、30 年以内に地震 A または地震 B により、地点 S で震度 6 弱以上になる確率は 1 - { (1-0.24)×(1-0.12) } = 0.3312 (約 33%) となる。確率値の単純な足し算で「24%+12%=36%」とはならないことに注意が必要である。