あらうんど日吉台 – 日吉大社 八王子山(奥宮)に登る

日吉台はびわ湖と比叡山の景観に恵まれ、坂本や比叡山の歴史的文化遺産にも近く、少し歩けば里山の自然にも触れることのできる大津でも一番の(多分・・・)住宅地です。 「あらうんど日吉台」は日吉台周辺のスポットやお散歩コースを写真と共にご紹介するコーナーです。

奥宮のある八王子山  山頂付近に牛尾宮(右)、三宮宮(左)が見える

正月や節分で日吉大社に行かれる方は結構多いと思うが、多くは西本宮や東本宮へのお参りだろう。 日吉大社には沢山のお社があるが、山王七社といわれるメジャーなお社が七社あり、このうち二つは今回の八王子山の奥宮にある。  奥宮の付近の標高は350m程度、日吉大社の東本宮あたりの標高は150m程なので、今回は200m程のちょっとした山登りである。

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八王子山の登山口 両側の社は三宮宮、牛尾宮の遥拝所

今回は東本宮の横手から入り、八王子山の登山口に進む。 この階段の両側には奥宮にある牛尾宮と三宮宮の遥拝所がある。 遥拝所というのは名の通り、遠く離れた所から神仏などをはるかに拝むために設けられた場所で、ちょっと山登りは厳しいな・・・という方はここからでも拝めますという神様の出張所のようなものらしい。

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階段も段差が大きくバリアそのものだが、階段を登るきるといきなりの胸突き八丁の急坂で、これがほぼ山頂まで続く。 おまけに下は小石がごろごろしていて上りは歩きにくいし、下りはズルッと滑り易いので要注意だ。 因みにスマホの水準器で測ってみたら勾配角度がおよそ20度あった。 100m進むと30m以上高くなるような急こう配ということだ。

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日吉台の住宅が良く見える。 やや霞んでいるがここから浮見堂や琵琶湖大橋も遠望できる。

途中、視界の開ける場所があるので小休止。 この場所まで来れば8割がた登りきったことになるのであと一息だ。

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視界の開ける場所から少し進むと右上に牛尾宮と三宮宮が見え、再び石段になる。 この石段を登れば奥宮だ。

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右手が牛尾宮で1595年の建立、左手が三宮宮で1599年年の建立でいずれも国の重要文化財

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奥宮からのぞむびわ湖。 対岸にうっすら三上山が見える。 画面中央の横線は湖西道路。

奥宮のエリアからはびわ湖(南湖)が良く見える。 個人差はあろうが結構大変な上り坂なので達成感もあり、清々しい気持ちで美しい景色が楽しめるだろう。 景観を楽しみたいのであれば逆光にならない午後がお勧めだ。

また、牛尾宮と三宮宮の間に金大巌と言われる高さ10m程の大きな岩があり、日吉大社の始まりの場所だという。 折角なので忘れずに見ておきたい。

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山王祭の午の神事では奥宮に上げられた神輿を、この急坂を担いで下ろして東本宮に運び入れる。 奥宮の神様である鴨玉依姫神(かもたまよりひめのかみ)と東本宮の神様である大山咋神(おおやまくいのかみ)の結婚式を再現していると云い、なかなかに荒々しい迫力のある神事だが、自分の足で一度上がってみるとより実感できるだろう。(最近は観覧席が提供されるようになった)

※ 奥宮エリアには飲料の販売機、水など無いので必ず持参し、ゴミは持ち帰ってください
※ 足元が滑り易いので滑りにくい靴を着用してください

*写真は掲載時期に撮影したものではない場合があります。